聞いたままを書く〜日本語のディクテーション〜が苦手だった
ただ、そうやって自分の体験をきちんと思い出して「文字が関わる分野は、得意なだけだったか?」というと、そういえば「変だな」と思うこともあった。
「人の言ったことを聞きながら書き取りするのがとても遅い」
これは、大学の時に気がついた。それまでは作文も何もかも、人より早く仕上げていたから、自分は文字を書くのが速いと思っていた。
大学時代(国立大学文学部)、先生が言ったことを一言一句その通りにノートに書き写していくだけ、という授業がいくつかあって、これが、全然書きとれなかった。(話されたことの要約などをまとめて書くのは大得意)
「先生、読む(言う)の速いよね?」というと、同感してくれる友達はおらず、あれっ?と思った。
自分だけなのか!と思って、それからは、語尾は省略して書いたり、よく出る言葉は1文字だけにして書いて、文の量を減らして対応しようとしたが、それでも追いつかなかった。授業に出席しているにも関わらず、友達のノートをコピーさせてもらわなくてはならなかった。一言一句を漏らさず書き取るだけという、授業としても「どうか?」と思う内容なのに、私の場合、さらにその授業は「書き取りとはどうやるべきか?」を試行錯誤するだけの時間となり、苦痛で、当然出席するのが嫌になった。(出なくなったような気がする。)
と、ここまで書いて、今また初めて気がついた。
私は英語のディクテーションも苦手だ!
英語のリスニングを強化するため、ディクテーションは効果的だと言われる。「効果が見られない」と言えば、「量が足りない」と言われる。(この「量が足りない」は本当に悪魔の言葉だと思う。)だから、「足りる」と言われる量(100時間とか?)やっても、リスニング力に大して変化はなく、「無駄だ」という考えと「やり方を間違っているんだろうか?」という考えが両方浮かぶ(間違ってたら、またやらなきゃけない!)。それで苦しんでいたのだが、リスニングも苦手だが、ディクテーションという方法もまた、さらに私にとっては苦手なのかもしれない、と今気がついた!苦手なことを苦手な方法で勉強して、うまくいくわけないよなぁ。
これは、ディスレクシアとは関係なく(?)、情報伝達の神経の問題かなぁとも思う。
それは、また別の機会に書く。シャドーイングはどうなんだろう(ちなみに私はそんなに嫌いじゃない)。