dyslexiaから考えた

dyslexiaの勉強をしていると考えがたくさん出てきてまとまらなくなるので、ここにメモしています。

私の体験

読んでいない文字から意味を拾い「始める」

老眼鏡がらみで気づいたこと 今読んでいる文字列以外の文字が視界に入っていると、実はすでにその「読んでいない部分」の意味を緩やかに取り始めているようだ、ということ。これはwith dyslexiaの傾向なのか、誰でもそういうものなのかはわからないが。 遠近…

出産後の体験

ディスレクシアとは関係ないかもしれないが、2回の出産後、それぞれ違った言語に関する経験をした。 一人目の時は、人の名前をかなり忘れた。出産直前まで一緒に毎日朝から晩まで働いていた人の名前を思い出せなかった。短期記憶力が落ちて、電話番号も4桁…

読むのに習熟した人は、文章ないの50%から80%に目を留める

p123 読み手の目の動きを追った研究が有る。読むのに習熟した人の場合、文章内の単語の50%から80%に目を留めるという。 道を歩いていてよく知らない人に出会った時のことを考えてみよう。誰だったか思い出すまで、じっと目を離さず見つめているのでは…

棒読みができなかった息子

p123 流暢さとは、正確に、早く、淀みなく、表情豊かに読むことである。 息子が小2の時に教科書を朗読したカセットテープがある。朗読が学校の宿題で、それをたまたま来ていた私の母(息子の祖母)が録音したものだ。 「かさこじぞう」のそれは、情緒たっぷ…

p 79 文脈に頼る

p 79 「ディスレクシアの人は、単語の意味を掴むために前後の文脈にちょくちょく頼らなければならない。」 息子 小学校1年で担任の「弔辞」を読む時、途中で読めなくなった。 10年経ってから教えてくれたこと。 「いつもは暗記していたのに、その時は弔辞を…

音韻的特徴が似ている語を間違う

p 75 「その間違えた単語は政界の単語と音韻的特徴が似ていることをカッツは示した」 高校生の時、二人の友達の名前の「のぞみ」と「ひとみ」をよく間違えて、友人たちが笑いながら「なんでそんなにいつも間違えるの?」と聞かれたことを思い出した。 「母音…

親の具体的な動き「動く」が、大切。助けを求めて待っていてはダメなことが多い。

p17 「障害を抱える子供がそれを克服できるかどうかの陰には、ひたむきで献身的で、自ら行動できる親の存在が不可欠である。」 「娘の運命を左右するのは私です。校長先生が娘の将来を決めてくれるまで手をこまねいてじっと待っているなんて、もうごめんです…

タイピングは書くより速いからディスレクシアの子に有効。でも…

6−5 4:00くらい we know that in dyslexia the planning stage is hard enough, so we actually want to be careful with children with dyslexia that if they are using a keyboard to write something, that we really scaffold and encourage that pre…

違うテストを用意した(in the US)

アメリカで日本語を教えている時、 のちに「学習障がい」と診断された生徒だったが、 授業に十分ついてこれない、けれども努力している生徒に、 前回の授業を休んだから、という理由で 別の形式のテストを課した事があった。 公平性に欠くだろうか?と思った…

聞いたことのメモを取る(困難な面とそうでない面と)

今日、英語の授業の聞き取りで、内容をメモを取った。今日の記事は、わからない単語も多くて(特に固有名詞!)、メモを取るのが困難だった。 聞いたことをメモする、という作業については、いくつか考えることがある。 まず、日本語の講義などの場合、私の…

TOEFLで定規を使った

同じ行を何度も読んでしまうので、パソコン画面に透明な定規を当てて読んだことがある。 読解力がないからか? そもそも、ディスレクシアの子の傾向として、同じ行を読んでしまう、というのは、なぜ起こるのだろう?

色盲・色弱と似たようなこと(英単語アプリしてて)

相変わらず、英単語の4択クイズ(アプリ”みかん”)をやりながら、色々考えてしまう。 とにかく自分は「似たような形をした文字列が並んでいる」と、意味が取れない(日本語)読むのもできてない、と、今日わかった。なかなか「読み」にアクセスしないのだ。…

私のディスレクシア的傾向。日本語と英語

p 72「声に出さずに文章を読むとき、アレックスは特定の単語が読めなくても、自分の思考力や論理付けによって、前後関係からその単語の意味を推測することができる」 易しい日本語の文章だと、飛び石を跳ぶように読むことができる。ハウトゥーものとか。 で…

筆記具が上手く持てなくて、字が下手、と、ディスレクシア(ちょっとした考察)

どこかで、dysulexiaの子は、字が下手な子が多い、という記述を見たことがある。そこには、「形の認識がうまくいっていないから」という理由のほかに「字を書くときに使う運動神経がうまく機能していない」というような説明があったと思う。 自分は、「綺麗…

3部13章 混乱を引き起こす単語。見ているところに指がいかない。単語イメージ体験

イメージ化ができない単語が存在し、それが混乱を引き起こす。 例えばthe, andなど その単語が出てくると、知覚の混乱が起こるので、その次に出てくる単語も間違える。 これと、「間違えると動揺する」、はどう違うのだろう? 私は、今やっている単語クイズ…

自分のオリエンテーションポイントのセッティングの仕方

本を読むとき、自分のオリエンテーションポイントをセッティングする練習をしている。 やり方は 目をつむり、鳥になる。 鳥になって部屋の天井あたりをぐるぐると飛んでみて、部屋を観察。 その後、自分の背後の上部位置に行き、ポイントを設定する。

鳥になった夢(飛ぶ夢)で眼下を見下ろしてる

「THE GIFT of DYSLEXIA」の「知覚検査」(26章p187〜p202)で「手のひらの上のケーキを想像し、それを色々な角度から見る(視点を動かせるか確認する)」というのがある。 私は今、マインズ・アイをポジショニングする前に、ウォーミングアップとして、この…

「マインズ・アイ」を使って日本語と英語の長文を読んでみる。あとゲーム。GOOD

自分の「マインズ・アイ」の位置をファインチューニングによって決めたので(私の場合は、頭の上斜め後ろより少し前)、それを固定化する練習をしている。それを意識して文字を読んだり、ゲームとか。他のこともやってみたいな。 日本語はとにかく速く読める…

オリエンテーション・カウンセリング法を自分にやってみる

4部 24章〜27章(p170〜p248) 人によって「マインズ・アイ」を設定する適した「オリエンテーション・ポイント」がある。 その設定までのカウンセリングの実際方法。 *自分でやらずに人にやってもらった方が良い。 やっぱり、このマインズ・アイの方法って…

頭の中の砂嵐

「THE GIFT of DYSLEXIA」には、しばしば「認知の混乱」というような表現が出てくる。それは、動揺している時に起こる、とか、興味関心の強いものに接した時に起こる、などとされ、(おそらく)自分が複数持つ「そのもの」に対しての認識のイメージを組み直…

聞いたままを書く〜日本語のディクテーション〜が苦手だった

ただ、そうやって自分の体験をきちんと思い出して「文字が関わる分野は、得意なだけだったか?」というと、そういえば「変だな」と思うこともあった。 「人の言ったことを聞きながら書き取りするのがとても遅い」 これは、大学の時に気がついた。それまでは…

ディスレクシアの概念を知っても、自分はそうだとは思わなかったわけ

45歳を過ぎてから、30代40代で経験したことから、自分にディスレクシア様の症状がある、と気がついたのだが、 こと、文字、というより「文章」に関して、自分が人より劣るということは今までない、と思っていた。 例えば、本を読み始めたのは人より早かった…

「特殊能力」(?)を使って英単語を覚える

THE GIFT of DYSLEXIAの第一部では、 筆者の定義する「ディスレクシア独特の能力」「ディスレクシア特有の知覚」が紹介される。曰く、一般には物の認知というものは「理性的・論理的な分析力(言語分野のある左脳にある」を使って行われるが、ディスレクシア…

「気持ちが混乱した時に

「気持ちが混乱した時に、ディスレクシアの症状が出る」とデイビス氏は仮説をたてた。(p4 訳者「この本を読むにあたって」より) こうした記述を、始めて目にしたのは、いつどこでどのようなきっかけだったかは忘れた。それまでは、自分の身近にディスレク…