筆記具が上手く持てなくて、字が下手、と、ディスレクシア(ちょっとした考察)
どこかで、dysulexiaの子は、字が下手な子が多い、という記述を見たことがある。そこには、「形の認識がうまくいっていないから」という理由のほかに「字を書くときに使う運動神経がうまく機能していない」というような説明があったと思う。
自分は、「綺麗な字の形」がわかっていても、思ったところに線がいかない、という状態だった。
それが改善されたのは、テレビで見た「上手に字を書くプラクティス」を芸能人がやっていて、それを真似してからだ。
ペンを三本指で持ったまま、それを指で前に押し出したり、後ろに引いたり(動くのは指のみ。手首や手のひらは固定)を30回繰り返してから字を書くというものだ。
その運動がはじめうまくできなかったので、自分はペンを持ったときに親指の力をうまくコントロールできていない(もしくは親指に力が入っていない)のだ、ということがわかった。その運動をして、それから親指に意識を持っていきながら書くと、思ったところに線がいき、比較的うまくかける。
黒板にチョークで書くときは、そういった操作がないので、昔から比較的綺麗に書けた。
それで思い出すのが、小学生の頃、よく、鉛筆の持ち方を注意されたことだ。はじめはちゃんと持っているのだが、書くことに夢中になるうちに乱れていた。クラス担任に指摘されて、初めて気がついた。親指を使わず、親指でなく親指の付け根に押し当てて書いていた。
ということで、仮説。
鉛筆の持ち方とディスレクシアの関係。
関係性は小さいと思われるが、目に付きやすい部分であるので、気づきのきっかけになるのではないか。
ここでまた一つ思い出したけど、
アメリカの大学の日本語クラスで、ノートを一般の向きを基準として90度にして書く生徒がいた。この生徒は暗記力もあるし、感情を言葉に乗せるのもすごくうまく、どのテストもクラスで一番なほどだったのだが、聞き取りだけが、どうしてもものすごく悪かった。多分言語習得の「認知」に偏りがあるんだろうなぁ(一般の生徒とは違うんだろうなぁ)と思っていた。
彼女は数学・物理専攻。長距離ランナー。