dyslexiaから考えた

dyslexiaの勉強をしていると考えがたくさん出てきてまとまらなくなるので、ここにメモしています。

昔のブログから。「学習タイプ」。この記事はかなり反響があった

2014年12月 3日 (水)

 
  

学習タイプと教え方の違い

 

以下のような状況を、同時に抱えている方は、いらっしゃるでしょうか?

 

・英語と数学どっちが好きかといわれたら、断然数学である。
・数学の中でどの分野が得意or好き?と聞かれたら、まぁ図形。
・したがって数学の成績は比較的良いが、ケアレスミスが死ぬほど多い、ので、自分で思ったほどの点数は出ない。
ケアレスミスのタイプはいろいろあるが、足し算しようと思って掛け算したり、9と書いているつもりで6と書いたり、bedと書こうとしてdebと書いたりするようなミスもある。読み間違いも多い。
・丸暗記、棒暗記は好きでなく(苦手)、論理的に考える方が好きである。
・テストの点数に波がある。国語の問題は性が合うかどうかで上下差が激しいし、数学は、体と心の調子がよければよい点が出るが、体調不良、もしくは動揺するような出来事があると、びっくりするほどガクーンと点数が下がることがある。そういうときはミスもものすごく多い。
・話したり討論したりしているときは、周りの人も「この人は頭がいい」と思うのに、なぜか成績はそれほど良くない。授業中はよく理解できて、周りの人より解答するのに、なぜかテストの点はそれほど良くない。

加えて
・ものすごく眠くなる
・字は「下手」か「乱暴
・英語がめちゃくちゃできない(小さい頃の英会話教室ではそうでもなかったのになぁ!)
というのが入る場合も。

 

・・・・・。
以上、「星占い」もしくは「血液型診断」くらいの軽い気持ちで考えていただければ・・・という程度なのですが、

 

では、そうではないタイプというのは、たとえばですが、以下のような状況を同時に抱えているとか・・・

・数学か~・・・。やばい。
・計算問題は自信がある。ミスもほとんどない。でも図形が。展開図とか意味がわからない。立体は、苦手。作図もいまいち。
ケアレスミスはすることはあるけれど、まあ、無い。
・心を打つ話は好きだけれども、論理的な話になると意識が飛ぶ。国語の論説問題とか、ちょっと無理。
・英語は比較的好き。
・小学校のときは問題なくよい成績だったのだが、中学に入ってから、努力してもだんだんと成績が落ちているような気がする。頑張っているのに、どうしてかわからない。

加えて
・人より寝なくても大丈夫なことが多い
・字は普通かそれ以上にきれい。
というのが入る場合も。

 

 

個人指導の塾を始めて8年。その前の家庭教師経験なども合わせると、
生徒の中に、どうもこういう群があるように感じています。
あくまで、私見です。
2つのタイプを書きましたが、そうでない人も多いし、どちらかの一部分が同時に当てはまるようなタイプの人もいます。
また、これは、文系、理系、というわけではありません。前者は、数学の力を重んじれば理系に。論理的な力を重んじれば文系になります。後者は、トレーニングの中身次第では、理系になり、また、文系にもなります。

 

そうして、こういうタイプの生徒への学びのアプローチは、当然違ってきます。

たとえば、

前者のタイプは、学習の前に全体を俯瞰する話をすると、その後各論に入ったときの、「入り」が違います。全体を俯瞰せず、各論から入ると、拒絶反応が出て、なかなか頭に入らなくなります。目次を見せたり、これが高校へどうつながるか、などの話が好きです。
後者のタイプは、全体を俯瞰する話は退屈です。どうして先生はこう理屈っぽいのかな、そんな話は勉強と関係ない。さっさと解法を教えてほしい、などと思っています。ホワイトボードに書き出したり、プリントを配ると、俄然張り切ります。

数学では、前者は、自分なりの解法を編み出すのが大好きです。「先生の解答より自分の方が良い!」と思うことがあります。これに指導者が修正をかけたいときは、どうして修正をかけたほうがよいか、その生徒が心から納得できる理由を提示しないと、聞いている振りしかしてくれません。
後者は、典型的解き方を網羅的に教えてほしいと思います。いろんな解法なんか教えてくれなくていいよ。で、どれをどこまで覚えればいいの?と思います。だから「雛形」を与えるとマスターが速いです。それを理解するまでは少し時間がかかることがありますが、パターンを網羅したものを与えると、繰り返すのはあまり苦でないので、トレーニングして成績を向上させます。

 

ほかにも、教え方はいろいろある(考案した)のですが、省略・・・です。

 

生徒を分類して、教え方を固定化しようと思っているのではなく、
ひとつの教え方が絶対良くて、それについてくる生徒が優秀、というのではない、ということを、常々考えています。
こちらは、義務教育として学ぶべきことを、教える立場なのですから、
その生徒の特性に従った、いくつものアプローチをそろえるべきだと思っています。

そうした中で、どうも、こういう「群」があるなぁ、と、感じています。
つか、このごろ、こういうことばっかり考えてるなー(日々是PAPPAなんです)
ここに書いたことは、「目に見える状況」による分類、なのですが、
私としては、人というのは、同じことを理解するのに使っている脳みその部分が違うのではないかと・・・そういう仮説を立てて考えると、こんな風に分類できた、ってことで、脳のどういう部分をどういう風に使っているか、というところに興味があるのですが・・・

もちろん、上記の2つ以外のタイプもあるヨ。(*゚ー゚*)

 

みなさんは、どうでしょうか?