3部12章 知覚の認識の混乱について
人間は左右の目で世の中を見ることで、視覚的に自分の置かれた位置や状況を把握する
脳は目から入ってくる二つの視覚的情報を比較して、両者の微妙な違いをとらえることで3次元的なイメージを作り上げ、物体との距離を測る。
耳の場合も、左右の耳から入ってくる情報の差を捉え、どの方向から音が聞こえてくるのか判断。
つまり、視点は眼球のレンズの中にあるわけではない
目の後ろあたりの脳内で外界を見ている。
ものを見ずに、物事をイメージする時も、目で見る情報を認知するのと基本的な原理は同じ。→マインズアイ
病院での体験と医師の話
近くの認識は誰でも混乱することがある普通の反応。例)だまし絵とか 動いていないものが動いているように感じたり自分は動いていないのに体は動いているように感じたり
つまり
実際に目や耳が見たり聞いたりしている情報ではなく、頭の中で勝手に変更されたイメージの方を捉えて認識する
ディスレクシアは、生活の中でこうした状態が起こる頻度が高い。
(著者仮説)ディスレクシアの人は、無意識に自分の感覚を変えていくことで、わざと様々な知覚をとらえ、物事を多角的に捉えようとしてるのではないか。それを乳児の時から行なっているから(乳児は歩き回れないのだが)多角的に物事を捉えることで、普通の人とは比べ物にならないくらい数多くの情報を獲得することができる。
混乱した状況をなんとか把握したい時に使われる
また、創造的作業を行うときもこの独特の感覚を使っている。
自由自在に知覚をコントロールできるのがディスレクシアの人。
プラス面(創造的作業。芸術など。数学もかな)もあれば、
マイナス面(文字という実態がないものに対しては苦手。混乱が極まると近く認識のズレが暴走する?)もある。
ディスレクシアが疑われる私の母は片目が見えない。就学前に高熱が出た時視力を失ったそうだ。
同じく息子も右目の視力が著しく低い。