独特の能力の負の面が「困難」なのだといういう方向へのパラダイムシフト
*この本は、各章の表題が、その章で一番言いたいことの中身と違うように思う。だから、読みにくい。
第3部 第10章
ディスレクシアは、学習障害(LD)のサブタイプだと考える人がいるが、筆者は、ディスレクシアの症状の中に学習障害がある、と考えている。
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(著名人の列挙)
(共通する特徴←筆者の考える)
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困難を抱えているという考えを始めに持ってくるのではなく、独特の能力を持った状態である、とパラダイム・シフトすることが必要。その能力をどう生かすか?という問題の立て方をする。
困難の出現の仕方は10人いれば、10通り
ディスレクシアの人は、この能力をの良い点悪い点を知らずのうちに統合してうまくやっていけるようにしていることが多い。
ディスレクシアの定義はなんだろう?とずっと思っていた。「ああ、字がひっくり返っちゃうんでしょ?」と言われたことが私もある。そのための対処法として、字を大きく書くとか、一行ずつ見えるようなシートを使う、とか、そういう「対処法」は色々ある。
一方、そういう「見え方」以外にも、ディスレクシアを表現する方法は色々あって、そのあたりが混乱していたけど、「今の社会」で生活を送っていく上で、「ディスレクシアの能力を持っていると起こる不都合」の「出現」の仕方がいろいろだ、と、解釈すると、全体を見通しやすくなる。
アメリカの大学院でディスレクシアを学べたら、と思ってたけど、調べると「教員向けのトレーニング」的要素の強い講座が多かった。それでも「概論」もあるだろう、と学ぼうと思ってたけど(それで少しアメリカに行ったけど)、結局こうして学んでいる方が、早く答えにたどり着けるかもしれない。もしくは、こうして勉強しているうちに、いつか、外に出たくなるかもしれない。それまで、ちゃんと準備をしよう。