イレギュラーな読みの単語がどうして生まれたか
圧倒的腹落ち感!英語の発音と綴りが一致しない理由を専門家に聞きに行ったら、犯人は中世から近代にかけての「見栄」と「惰性」だった。 | DMM英会話ブログ
例えば debt(デット) という英単語がありますよね。
この debt という単語は、ラテン語を語源としてフランス語経由で英語に借用された単語なんですが、それまでの英語の書物では dette(デット)と綴られてきました。発音とスペルがほぼ一致していますよね。
ただ語源であるラテン語は dēbitum(デービトゥム) と綴ります。綴りの中に "b" がありますね。しかし借用された中で "b" が抜け落ちたんです。
そしてラテン語を知る学者たちは、デットの中に "b" を戻そうとするんですね。ルネッサンスですから。それに対して、庶民は当然文字を見たことが無いので、音だけ聞いて「デット」と言い続けます。
不自然な作り方だから、読めなくなるんだな。